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おやつを使うしつけ「オペラント条件付け」とその現実。

こんにちは。おやつを最低限にするしつけはなかなか難しいものの、少しずつですができ始めています…。

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さくらのお友だちワンコ。おやつを交換条件に出されてもオモチャを離さないジャックラッセルテリアのクアトロくんです。

 

「おやつを使わないしつけがなぜ限界を迎えたのか」を知るには

  • おやつを使うしつけとは何か
  • おやつを使わないしつけとは何か

を知らないとどうにもならないので、まずはそこをひもといて行きたいと思います。

できるだけ更新して行きたいと思いますので、記事の前後の脈絡などないかと思いますが、ぜひ読んで頂ければと思います。(全然違うエントリーを挟むかもしれませんがご了承下さいませ)

おやつを使うしつけの限界(個人的な見解ですが)についてはこちらのエントリーをご覧下さい。

kinky.hateblo.jp

行動主義心理学で提唱された「オペラント条件付け」

以下ざっくりアバウトな説明で恐縮です。

おやつを使うしつけとは「オペラント条件付け」という行動主義心理学の考え方に基づいた方法で、「何かをすると報酬がもらえる」ことを行動の動機とします。外部に存在する報酬のために行動するため外発的動機付けと言われます。

※内発的動機付けについては次回以降ご説明します。

本来人間の行動を研究するための学問ですが、そのために動物実験を行っていたため(現在では動物と人間の行動原理は必ずしも同じ動機とは限らないことが分かっているので、一部否定されている部分もあります)、これらがそのまま犬のしつけに適用されるようになったようです

おやつを使ったしつけの理想型と現実

で、おやつを使ったしつけとしてのオペラント条件付けの理想的な流れとしては

  1. 犬が良い行動をする
  2. 飼い主が褒めて、ご褒美を与える
  3. 犬が「良いことをした」と認識する
  4. その行動が定着する

ということになります。これだけ見ると「おやつを使うのは最低限ね!」って思いますよね。私もそう思っていました。

しかし現実は、甘くなかった…。

ところが、実際はかなりの確率でこうなっています。(3)から、理想型とずれていきます。

  1. 犬が良い行動をする
  2. 飼い主が褒めて、ご褒美を与える
  3. 犬は「これやるとご褒美くれる」と認識する ←ここから違ってる
  4. そのうちご褒美を与えず褒めるだけにする
  5. 「餌くれないじゃん」→やらなくなる

自分で書いておいてその分かりやすさに感動すら覚えました。

犬は人間の理想通りには動いていないし考えてもいない

ということですね、当たり前ですが。犬は犬なりに考えて行動しているのです。

おやつと褒める、の価値がそもそも違う!

なぜこういうことが起きてしまうのか。私が思うに、おやつと褒めの価値は全く違うということがあると思います。

  • おやつは犬の狩猟本能および食欲を満たす
  • 褒めは社会的欲求を満たす

もちろん、犬には後者も大事ですが

  • 多くの犬は普段社会的欲求が満たされている
  • そうなると当然食欲の方が優先される

普段から飼い主には可愛がられているので、それよりも食べ物への執着の方が当然大きくなるわけですね。そこで「おやつにしか釣られない」犬ができ上がってしまうわけです。

おやつと褒めを別々に使ってみています

ただし、もちろんこれまで述べたように、おやつは犬にとっては大変強力な動機付けになります(うちの犬がおやつに釣られなくなった理由は調査中です!)。

ですので、「褒める」と「おやつ」を別々に使えば効果があるのではないか、と思い、今それを少しずつ実践しています。

長くなってきたので、次回以降でご説明して行きたいと思います。頑張ります!

※これらのしつけは個体差、特に犬種の差が激しいので、ここで説明しているのは「比較的しつけが難しい犬種、犬」です。もちろんこんな苦労をしなくても「良い子」もたくさんいますw


おやつを使った、または使わないトレーニングでのご意見を頂ければ嬉しいです!

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