市販薬、処方薬。人間はいろんな薬を飲んでいます。
薬の誤飲事故も日常にある犬の危険のひとつです。
私の周りでも、何度も発生してますし、自分もやってしまいました…
具体的には、6歳でジャックラッセルテリアが、市販の頭痛薬を飲んでしまいました。
9キロの男の子です。
飲んでしまった薬の量は完全には把握できていないけど結構な量になってしまったそうで、発見するのが遅れたけどその日に病院に連れて行きました。
その場で吐かせる処理をしましたが、肝臓の数値が一時的にあがってしまい、お薬を処方されました。今ではとっても元気です。
続いて、ウチのワンコ、ミニチュアピンシャーとチワワのミックス。1歳8ヶ月、体重も1.8キロ、女の子が飲んじゃいました。
飲んだのは精神科等で処方される抗不安剤「ソラナックス」の0.4mg錠を2錠。
これも耳栓の誤飲と同様、寝室のドアを開けてしまって入った直後の出来事で、目を離したのは10分位でした。
直後に、動物病院に電話しました。その場で報告したのは、
■名前、犬種(●×△□、チワワとミニピンのミックス)
■飲んでしまった薬とその量(抗不安剤であるソラナックス0.4ミリ錠を2つ飲んでしまった)
■飲んでからの時間(10分ほど前)
■特に変わった様子はない、今すぐ出れば30分位で病院に到着できる、どうすればいいか
結果、すぐに動物病院へ。
受付で誤飲の電話をしたものだと伝えたら、先生が準備していてくれて、すぐに一泊入院となりました。吐き戻しの処置と、一晩様子を見るためです。
命に関わることはないと思うが、興奮状態に陥ったりするので、経過を見るための入院です。引き取りは翌日の午後に、とのことでした。
翌日午後、不安を抱えながら動物病院に引き取りにいきました。元気いっぱいでしたが、目が真っ赤になっていました。
「抗不安剤等は自分の身体が思うように動きにくくなるので、犬自身がイライラして興奮状態になる」ことが多く、実際深夜に暴れたそうで、鎮静剤を投与した、とのことでした。
嘔吐させたものを見ました。胃液にキラキラしたものが多少まざっていましたが、
「結構な量は吸収してしまったと思う」そうでした。でも、この量で一過性のできことなので、肝臓への負担は大丈夫だろうということで、そのまま帰宅しました。
犬の薬の誤飲は、非常に危険です。
一般的に西洋薬は身体が「毒」と判断するので肝臓で代謝しますが、犬は人間ほど肝臓が強くできていないそうです。
また、人間用の薬は人間の身体の大きさを基準に作られていますが、当然犬は人間よりずっと小さい生き物です。60キロの人間の体重に対抗できるのは一部の超大型犬のみで、一般的な大型犬だってせいぜい30キロ位でしょう。また犬は薬を飲み慣れておらず、脳も突然の身体の反応に驚き、ショック状態に陥ることもあるそうです。睡眠導入剤等をごインしてしまった場合は最悪呼吸が停止し、死に至ることも実際にあります。
このように、薬の誤飲事故はなにより怖い犬の危険のひとつです。
犬を飼っている場合は、薬をそのまま放置することは絶対にやめて、引き出しの中や頑丈な袋に入れておくなどの徹底した管理を欠かさないようにしましょう。
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