「ぴょんしちゃだめ!」
この言葉を言ったことがない飼い主さんはいないと思うぐらい、犬は人間に、動くものに飛びつきます。
飛びつくのは犬の本能、習性です。
オオカミが敵を襲うとき、ジャンプしますよね。
要するに、狩りをするときに重要で必要な行動が残存しているのです。
その習性を利用して人間は
■狩猟犬が獲物を仕留める時
■牧畜犬が牛や羊を追い回す時
に便利に犬を使っていたのですが、今はほとんどの犬が愛玩犬。その習性をのばすどころかおさえて行かないと、
■お行儀が悪い
■他人に迷惑をかける
ばかりか
■特に大型犬になると人が怪我をする事故
等になり、傷害の恐れも裁判沙汰も実は珍しいことではありません…。
飼い主の不手際で、愛犬を「悪い犬」にさせないように、大型犬はもちろん、小型犬も飛びつきはさせないようにしましょう!
【飛びつきをやめさせる手順】
これから紹介する情報は、私が実際に数匹のラブラドールレトリバー、柴犬など大型犬〜中型犬に行った方法です。
どの犬も私によく慣れている状態でやったので、知らない犬には絶対にやらないで下さい。危険です。
1)飛びついて来たら正面から見て「ぴょんしちゃだめ。」と言う
以下を同時に行って下さい。
■飛びついて来た瞬間、犬の両肩のあたりに両手を置きます。
■両手で犬の肩を力強く地面におろします。この時、覆い被さるようにします。身体を絶対に安定させるようにして下さい。犬がもがいても手を離さないで!
■同時に大きな、そして低い冷静な声で「ピョンしちゃだめ。」と言います。
2)犬が落ち着くまで、犬から目を反らさないで下さい。
たいてい5〜10秒で犬は冷静になるか、そっぽを向きます。
3)飛びつきを止めたら、冷静な声で褒めてあげて下さい。
「●●ちゃん(普段呼んでる名前)、いい子!」
など、普段の褒め言葉で褒めてあげて下さい。
頭をなでたりする際は飛びつき防止のためにも立って行うのではなく、腰をかがめてあげて下さい。
犬も、ここでの努力が無駄になったら可愛そうです。
4)褒めた後は普段通りに接します。
犬が再度飛びつくことがないように、冷静に接してあげて下さい。
以上の繰り返しです。簡単におさらいすると、
■飛びついたら犬の身体を押さえて「ピョンしちゃだめ」と大きな声で言う
■犬があなたに従うまでそのままで
■犬が落ち着いたら飛びつかない姿勢で褒める
■その後は犬を興奮させないようにする
これを繰り返します。
一番望ましいのは、人に飛びつくか飛びついてしまったときに飼い主さんがこれを行うことですが、周りの人が協力すれば他の犬にもしつけることができます。
ただし、一人だけが行うと「あの人だけ飛びつかなければいい」と犬が間違った解釈をしてしまうことがあるので、気をつけましょう。
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