ばりばり、どっかーん!
ひゅー、どーん!
人間にはワクワクドキドキ(不謹慎でごめんなさい)の雷や、楽しい花火の季節です。
…ですが、ワンコは雷や花火が大の苦手。
「苦手」程度ならいいのですが「錯乱したりパニック状態になる」子もいます。
犬の「雷恐怖症」というものです。
飼い主がうっかりしていると、だっこしていた犬が突然の轟音でパニック状態になり逃げ出し、見つからなくなり迷子犬になることも少なくありません!
大きな音が苦手なワンちゃんの飼い主さんは、目の前でパニクっていたら適切に対応してあげましょう。
【なんで大きな音が嫌いなの?】
そもそも生き物は、変化を良しとしません。変化とは「危機」であり、変わらないことが平和で生き延びやすい状態です。だからこそ自然界の生き物は環境の変化にとても敏感で、何かあるとそこから逃げようとします。
人間が犬と暮らし始めた最初は、犬を飼う主な目的が「番犬」であったこともひとつの要素であると言われています。番犬である犬は周囲の音や臭いにとても敏感で、寝ているようでもすぐに目をさまして吠え、人間に異常を伝えて来ました。
なので、そもそも「大きい音が苦手!」であり続けたのです。
【しつけにも大きな音が使われて来た】
いわゆる「天罰式」と言われるしつけ道具もありますよね。
きゃんナナ ムダ吠え防止に ガシャガシャ | ||||
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市販されているものもありますが、単に「ドリンクの缶に小石を入れてフタをする」だけでも同じものができます。
いたずらや無駄吠えをしているときに近くに投げて、「突然の大きな音に驚き、不快な気分になる」という犬の性質を利用し、「悪いこと=嫌な音」を紐づけることでいたずらをさせないようにというしつけ道具です。(効果がない子もいます)
この性質は「雷や花火の突然の大きな音が嫌い」であることの、ひとつの証明です。
肝心の対処法です。ワンコの状態により、多少異なって来ます。
いずれも散歩中や外出先で出くわした場合、ワンコはおうちにいるときよりもかなり不安な状態なので、だっこしている場合もリードを強く持って、突然興奮しても飼い主さんが必ずワンコの身体をコントロールして下さい。
【あまり気にしない犬】
■おうちにいる場合
犬が気にしてないので、人間も気にする必要はありません。普通にしてれば「あ、普通なのか」と納得します。
もちろん音が鳴るたびに「え?」っていう感じで反応するかもしれませんが、そのうち慣れます。放置で大丈夫です。
■散歩中、出先の場合
これも放置でオッケー。ただし、雷のように「遠くからゴロゴロ鳴りだし、突然ドッカーン!とくる」場合はいきなりびっくりすることがあるので注意が必要です。また、突然暴れることはもちろん考えられるので、上記のようにしっかりワンコの身体はホールドして上げて下さい。
【なんだかびくびくしてる犬】
音にいちいち反応し、ちょっと不安…?というワンコは、音が長く続くと「気にしない」「パニクる」のどちらかになります。
できればワンコをしばらく見守り、様子次第で「あまり気にしない」「怖がる」のどちらかの対応をして下さい。
【とても怖がる、パニックになる犬】
■おうちにいる場合
安心安全な家の中で大きな音が襲って来た、と判断し、家の中を逃げ回る犬もいます。
なかなか慣れるものではないので、飼い主さんがいるときは抱き寄せる等して「大丈夫、大丈夫」と過ぎ去るのを待ちましょう。
また「クレート」や「キャリーバッグ」等、ワンコの逃げ場を作ってあげて、逃げ込ませるようにしても効果があります。
■散歩中、出先の場合
花火会場に出くわした…ということはあまりないと思いますが、そういう場合は音源から遠ざかりましょう。突然の嵐で雷雨、といったこともありますが、しっかりとワンコを抱き寄せて過ぎ去るのを待つか、落ち着いて帰宅します。
【気をつけたいこと】
■飼い主は落ち着いて静かに行動する
犬が一番安心するのは「頼りになる飼い主の傍らだから大丈夫」だと思っている状態です。きゃあきゃあ言ったり驚いたりするのは絶対やめましょう!おもしろがって騒ぐのも絶対ダメです。子どもが騒ぐのも最悪のケースなので辞めさせましょう。
犬が不安になり、あなたのことを不審がるかもしれません。
■花火会場には犬を連れて行かない
花火会場から犬が逃げ出した、なんてことが実際にあります。
花火なんて犬にとっては拷問でしかありません!犬の気持ちを考えて、花火に行きたいときはワンコは家でお留守番してもらって下さい。
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