こんにちは。
突然ですが、あなたのワンコちゃんは後肢を使えてますか?
海が近いなら、砂浜を歩くのも効果てきめーん!
実は犬ってあまり後肢を使っていません。え、そんなバカな!って思う方もたくさんいらっしゃると思いますが、事実です。
一般的には前肢7:後肢3程度で歩いていると言われています(ただし個体差が大きい)。つまり、犬は前輪駆動車なのです。
【なんで前肢ばかり使うのか?】
1. 犬は平面で暮らすから
なぜ犬が前肢ばかりを使うのかというと、犬が平面で暮らす生き物だからということが挙げられます。
アジリティやディスクなどの競技では飛んだり跳ねたりしますが、犬は原則上下運動をしません。
逆に、猫のように高いところに登ったりする場合は、背骨を含めた全身を使うので、後肢も必ず使わざるを得ません。
でも、犬の場合はその必要がないので、
前肢で動いて後肢が付いてくる
という歩き方になります。
2. 前肢の上に頭があるから
2つ目の理由は、前肢の上に重い頭がついているからです。これを支えるために前肢は力強く立っている必要があります。
この前肢の力強さに比較し、後肢はその必要がないので、極端な話「立ってるだけ」の状態になります。
他にも幾つかの理由がありますが、大きくはこの2点に由来するようです。
【後肢を使ってるかどうかの見分け方】
■ハードルなどを使って見分ける方法
後肢を使ってるかどうかが分かりやすいのはハードルですね。適切なハードルの高さなのにバーを落としてばかりいる場合は、後肢を使えてない可能性が高いです。
ハードルがない場合は、何でもいいからハードルみたいにジャンプできるようなものを用意して、跳ばせてみてください(高すぎると危ないから注意してね)。
跳んでいる様子を注意深く見てみると、後肢が上がっていない場合があります。
■お散歩中に座り込んじゃう癖のある子
お散歩中にすぐに座り込んじゃう子がいますが、これも
- 後肢を使えてない
- だから後肢が疲れて休み休みになっちゃう
である可能性が高いです。
お散歩中はあまり休憩を入れすぎると運動になりません。人間だって、20分動き続けないと脂肪を分解しないと言われますよね。匂い嗅ぎと運動を別に考え、一定の長さ歩き続けることはとても大切です。
※リンク先記事も参考にしてね!
【後肢を使わないから後肢から弱っていく】
多くのシニアのワンコが後肢から弱っていく大きな理由がこれです。使わないから筋肉がつかなくて、さらに股関節に変形が発生したりして、どんどん弱っていきます。
弱ってきたらそこを強化することももちろん可能ですが、人間の方の負担が大きいですし、強化するにも限界があります。さらに、老化は止めることができません。
ですので、若いうちから後肢を使わせるように意識するのが大切です。
【後肢を使うにはどうする?】
後肢を使える、鍛えるようにするにはいろんな方法がありますが、我が家が導入しているのが以下の方法です。
■斜面を歩く
これってどこかで書いたっけかな?平面をただ歩いているだけでは筋肉はつきません。ですので、できるだけ急な斜面を歩きます。
これだと階段を歩いてるけど、階段じゃなくてその向こうの斜面のところを歩きます。
ゆーっくりゆーっくり、ソロソロと、何往復か上り下り。
登る時も降りる時も4本の脚で踏ん張りながら歩くことになるので必然的に後肢の筋肉もついてきます。
■足場の悪いところを歩く
河川敷の石がゴロゴロしているところを歩きます。
足元が悪いので、やはり4本の脚全てのバランスをとりながら歩く必要があります。
■水泳(以前)
前はお風呂に入れて数分間泳がせてましたが、嫌がるので辞めました。また復活しようかなと模索中です。
■バランスボール
犬用は高価なので人間用で、下の部分を軽く支えながら行います。数日に一回でもやってあげると効果があるようです。
■お散歩の歩き方を工夫する
工夫の方法は幾つかありますが、一番大切なのは「トロットで歩く」こと。この「トロット」は早歩きを指し、ショーイングで行われる歩様です。
ちなみに、トロット歩きも教えないとできない子が多いです。うちもそうでした。
お散歩の工夫やトロットについてはこちらの記事で詳しく書いてるのでぜひ読んでね。
まずは特別なことをしなくても、普段のお散歩をちょっとずつ見直すだけでも大丈夫。ワンコはもちろん、人間にも良い運動になりますし、コミュニケーションも向上しますよ!
ぜひ毎日のお散歩に取り入れてくださいね。
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