犬の分離不安に困ってる方は結構多いと思います。
私の周囲のワンコでも、飼い主さんが姿を消すと
- ずっと何時間でも吠え続ける
- 家の中を荒らし回る
- ケージの中ではシーツや食器をめちゃめちゃにする
- ケージのなかで暴れたようで鼻が擦り剥けている
という子が結構います。
家に誰かが必ずいればいいのですが、誰もいなくなる瞬間は大抵あるので、お留守番はできるにこしたことはないです。
【犬の分離不安症候群】
ご存知のように犬は群れで暮らす習性で、なおかつ常に人間と生きて来たので単独だととても不安になり、以下のような状態だと上記のようにお留守番ができなくなったり、「自分の尻尾を追いかけてくるくる回る」常道行動をしたりします(短時間の常道行動は遊びの範囲内で、すべてではありません)。
この記事にたどり着いた方は「分離不安症候群」については一定の知識があると思いますので、症状等については割愛しますね。
治療に抗不安剤や抗鬱剤を使ったりすることもありますが、私は獣医ではないのでそこには触れません。ふだんのの生活の中でできるだけ分離不安を少なくしていく方法を紹介したいと思います。
【分離不安を生む状況】
以下のような状態は、犬の分離不安が発生しやすいです。
- 室内で飼っている(外飼いのワンコは分離不安が少ないです)
- 飼い主さんと一緒の布団で寝る
- 留守番がない、または少ない(ほとんど飼い主さんと一緒にいる)
- いつも家族の誰かが構ってくれている
【人間の分離不安を参考にしよう】
お子さんを育てた経験がある方はご存知だと思いますが、人間にも分離不安はあります。
- 初めて幼稚園に行く
- お泊まり保育に参加する
そんな「お母さんと離れ離れになる」状態の時に分離不安の症状が現れる子どもさんはたくさんいますよね。人間は独立して行く過程の中で
- 幼稚園に行くけどお母さんはおうちにいる
- お泊まり保育だから寂しいけど平気
と学習して行きます。お母さんは、家族は愛してくれているという信頼が生まれてこそ離れていても平気だという状態が可能になるのです。
ワンコともそのような信頼関係を築きながら少しずつ距離を作って、お互いに「離れていても平気」な環境を作りましょう。
【分離不安を減らす方法】
ワンコが分離不安状態である場合、徐々に以下のような状態を作ってみて下さい。
- いつも同じ部屋にいる場合は、別の部屋にいる時間を増やす
- いつも膝の上にいる等接触している場合は椅子の上等犬が届かないところで過ごす
- ドアの外に出るふりを繰り返し「飼い主だけが外に出る」状態に慣れさせる
- 外に出る状態に慣れて来たらコンビニや駅まで行く等して時間を伸ばす
…ここまで書いたところで、これってお留守番トレーニングと一緒なんですよね。
分離不安の克服とは犬が「飼い主を信頼して、ちゃんと待ってる」状態なのです。
だから犬との信頼関係が一番重要です。
間違っても信頼関係が確立していない場合は分離不安の解消を急がないで下さい。あなたと犬の関係が悪化し、場合によっては取り返しのつかないことになる恐れもあります。
お留守番のトレーニングはまた改めて説明しますね。
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